不器用でも務まる?体力がなくても大丈夫?工場での働き方とは
食品工場などでは目視チェックという仕事もある
工場の仕事を経験したことがない人が、工場の求人に応募するにあたって不安に思うこととして、「不器用でも務まるか」「体力がないけど大丈夫か」といったものが挙げられるでしょう。では、工場の仕事とはどのようなものなのでしょうか。まず、工場で働くからといって、製品の製造に直接携わるとは限りません。たとえば食品工場の検品の仕事であれば、瓶に貼られているシールがちゃんとまっすぐになっているかといったことを目視チェックしたり、ビスケットやクッキーといったお菓子の中で、やたらと小さかったり、大きかったり、あるいは割れているものはないかを確認し、問題があったら省くという仕事です。手先の器用さは求められません。
作業をテキパキと進められる能力は必要
工場内でのピッキング業務であれば、「この部品を倉庫から持ってきて」と頼まれ、倉庫に行って頼まれたものを探して持ち帰るという内容なのでやはり器用かどうかは問われません。ただ、手先を早く動かしたり、テキパキと作業を進められるという能力を求められることはあります。その代表例が電動ドライバーによるビス留めです。工場で家電などを作る場合、数人から十数人程度の従業員がラインに並び、個々に与えられた特定の作業をこなしていくことになります。その中にケースに基板をビスで固定するというものがあるのですが、この作業は大抵、ラインの前半で行われるため、作業が遅いと全体が停滞します。そのためスピードが要求されるのです。
電動ドライバーによるビス留めは少し難しい
では不器用な人にビス留めは可能でしょうか。おそらく、最初はスピードが上がらない可能性が高いです。というのは作業者の利き腕が右だった場合、右手で電動ドライバーを扱うことになるので、左手で小さなビスをつまみ上げ、そのまま電動ドライバーの先に装着するという作業が必要になり、慣れていないと少し難しいからです。ただ、ビスが大きかったり小さかったりと常にバラバラというわけではなく、取りつける場所も一定なので、慣れてくれば誰でもそれなりのスピードでこなせるようになるでしょう。
貧血気味の人や腰が悪い人だと不安な点も
体力的な問題ですが、一般的な工場であれば懸念材料は立ち仕事が多いという点です。したがって、貧血気味でずっと立っていると気分が悪くなるという人にはあまり向いていません。一方、常に座って行う業務もあり、その場合、腰がよくない人は大変だといえます。重いものを持ち上げたり運んだりというのは、わりと限られた工場の業務であり、あまり行われないと考えていいでしょう。
同じ求人募集でも住み込みの求人であれば、遠方からの応募の可能性が高くなり、応募が増える可能性も高まります。